ドラマ「元彼の遺言状」読んでから観るか?観てから読むか?

4月の連続ドラマで一番人気が予想されるドラマ「元彼の遺言状」。
4月10日(月)21時スタートです。
原作の面白さ、キャストの人気度、豪華さ、間違いなくこの春一番のドラマになることでしょう。
ところで、原作の小説を読んでからドラマを観た方がいいのか気になりますね。
また、ドラマの見どころはどうなのか考えてみたいと思います。

「元彼の遺言状」原作について

原作は宝島社主催の2021年第19回『このミステリーがすごい!』大賞で大賞を受賞した新川帆立さんによる同名小説です。強烈にキャラの強い主人公像と前代未聞の遺言状が、ぶっちぎりで面白いと選考委員たちをうならせ、満場一致で大賞に選ばれました。
■宝島社HP
https://tkj.jp/campaign/motokare/

著者の新川帆立さんは東京大学法学部出身で1991年2月生まれの31歳。受賞当時弁護士をされていて、法律を熟知しているからこそ、緻密なリーガルミステリーを書き上げています。もともと、小説を書くために弁護士になったとも本人が語っていますから、その経験が十分に生かされた作品とも言えます。

また新川さんは、プロ雀士としても活躍されていたこともあり、とにかく頭が良くて回転が速い。東大法学部や、司法試験に合格するのは相当大変なことと思われますが、覚えることは得意なので何でもないと言いますから、普通の人とは違うのは間違いないです。

『このミステリーがすごい!』大賞を獲得するのも大変なことですが、審査委員満場一致で選んだように間違いなく面白い作品で、読み始めたら一気に読み終わってしまいます。とにかく主人公のキャラが強烈なので、もう一度すぐに読み直したくなるくらいです。

新川さんは、ミステリー大賞受賞の秘訣を、過去の審査委員の講評をよく読み研究していたようです。
その秘訣を有隣堂のYouTube取材で、以下のように説明していました。
https://www.youtube.com/watch?v=mRG_3oLpDnY

■ミステリー大賞受賞作品の傾向
①登場人物のキャラが立っている
②作品の設定が華やかになっている
③魅力的な謎が設定されている
④新しい設定、新しい素材が入っている
⑤現代的なテーマが入っている

この5つはまさに原作の中で表現されています。
とにかく原作小説が面白いので、まずは読んでみることをお勧めしますが、ドラマではいくつか登場人物の設定や、ストーリーなどが変わってくることも考えられます。綾瀬はるかさんは小説の主人公のイメージにぴったりの配役と思いますが、人によっては綾瀬さんや大泉さんとは全く違うイメージで読まれるかもしれません。そう考えるとドラマを先に見るのも悪くないかもしれませんが・・

ストーリー

主人公は大手法律事務所で働く剣持麗子。
容姿端麗でスタイル抜群。派手な高級スーツを身にまとい、風を切って我が道を突き進む企業専門の敏腕弁護士です。どんな相手に対しても物おじせず、圧倒的な法律知識とハッタリを効かせた話術を武器に、数々の難局からクライアントの要求に応えてきました。
クライアントのために、どんなあくどい手を使ってでも“勝ち”にこだわる彼女は、誰もが認める超優秀な弁護士ではあるものの内外に敵も多く、そんな悪く言う外野には目もくれないし、忖度もしません。

麗子はいつも自分の心に正直なだけで、「お金が欲しい」という誰もが持つ感情が人一倍強いだけだと豪語。そんな忖度しない物言う弁護士が、ひょんなことからある大事件に巻き込まれていきます。

ある日、クライアントから麗子を恐喝罪で訴えると連絡があり、上長からボーナスカットを言い渡されます。その処遇に憤慨し「こんな事務所、やめてやる!」と啖呵を切って飛び出し、しばしの間休職することに。

時間ができたので手当たり次第知り合いにメールを送ったところ、元彼の森川栄治から訃報メールが送られてきました。メールの差出人は篠田という謎の人物で、驚くべきことに、栄治には巨額の遺産があり、「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残していたのです。巨額の遺産に心が揺れ動いた麗子は篠田を“殺人犯”に仕立て上げ、共謀して遺産を山分けする計画を立てますが・・

■ドラマ「元彼の遺言状」公式Twitter
https://twitter.com/motokare_cx_

■予告編


キャスト

原作を読む限り、麗子をはじめ登場人物のキャラが立ちまくりです。
その原作のキャラに負けない個性豊かな出演者が揃いました。
特に篠田役の大泉洋さんは、原作以上の魅力を大いに発揮しそうな感じがしていますので、綾瀬さんとの絡みがとても楽しみです。

剣持麗子(容姿端麗、お金のためなら忖度しない敏腕弁護士):綾瀬はるか
篠田敬太郎(謎の男、玲子と遺産山分けの共謀をする):大泉 洋
森川栄治(殺された麗子の元彼)・森川富治(栄治の兄):生田斗真(二役)
森川紗英(森川栄治の姪):関水 渚
原口朝陽(森川栄治の看護師、元彼女):森 カンナ
森川雪乃(森川栄治の元彼女):笛木優子
森川拓未(雪野の夫、栄治のいとこ):要 潤
堂上圭(栄治の愛犬の主治医):野間口 徹
森川金治(栄治の父 森川製薬社長):佐戸井けん太
村山権太(栄治の顧問弁護士):笹野高史
森川真梨子(森川拓未の母):萬田久子
津々井君彦(麗子の上司):浅野和之

見どころ

見どころはこれまで書いてきたとおり、まずは登場人物たちのキャラクターではないでしょうか?
主役である綾瀬さんと大泉さんの芝居が一番の楽しみですが、死んでしまった役とその兄の二役を演じる生田斗真さんの演技も見ものです。

そして前代未聞の謎解きミステリー。
「全財産は僕を殺した犯人に相続させる」という遺言状。
何故、このような遺言を書いたのか、誰が栄治を殺したのか、遺産は果たして犯人に相続できるのか?敏腕弁護士が活躍するクラシックミステリーですが、その謎は前代未聞。この謎を主人公はどのように解決していくのか、大きな見どころです。

原作では、この謎解きに挑戦する麗子の活躍がとても面白かったのですが、ドラマでは麗子と篠田がどのように共謀して謎をといていき、常識を打ち破る多額の遺産を受け取れるのか?「犬神家の一族」以来と言われる遺産像族ミステリーの展開が興味津々です。

また小説の中では、ポトラッチというキーワードが出てきます。大学の先生である富治が麗子に、世界各地での部族間で競争的贈与といわれる風習(ポトラッチ)を説明するくだりがあります。贈り物には贈り物で返さなくてはならないというルールのもとに、相手を潰すために大きな贈り物をするということですが、ドラマでも生かされるのかどうかも気になるところです。

まとめ

以上、ドラマへの期待を書きました。原作小説はとても面白いので、個人的には小説を読んで準備してドラマを観るのが正解ではないかと思っています。
ただ、おそらく原作を読まなくても十分に楽しめるドラマになっているとも思いますので、結論から言えばどちらでも良さそう。ただせっかくですので、両方楽しむのが良いと思います。
新川さんの次回作も楽しみですが、まずはドラマをじっくりと観たいと思います。綾瀬さん曰くはスカッとするドラマらしいです。「天国と地獄」に負けない自信作と期待しています。ドラマが始まりましたら、随時更新します。

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