「神木隆之介の撮休」(WOWOW)ドラマレビュー

WOWOWの撮休ドラマシリーズは第1作が有村架純さん、第2作が竹内涼真さん、そして今回の神木隆之介さんが3作目になります。役者がオフの時にどのようなことを考え、どのように過ごしているのか興味深いところです。自分の好きな役者なら当然気になるし、そうでなくても役者の休みの過ごし方は、いろいろなドラマがありそうな気がします。
神木さんは子役時代から多くの人気ドラマや映画に出演されていて、若手のなかでも実力派であり、人気の高い俳優ですので、撮休の時は特別なことをしているのではと思わせる方です。
今回、「神木隆之介の撮休」1・2話を観てみましたので、この作品の魅力について考えてみました。

「撮休」って何?

映画、ドラマ等の撮影中に、突然訪れる休みのことです。撮影スケジュール上で予定されている休みも撮休のような気もしますが、ドラマでは突然訪れた休みの1日を描いています。
毎回、ドラマの冒頭で神木さんのマネージャー役の池田鉄洋さんから、突然の撮休を告げられますが、このシーンがとても面白い。ユーチューブで配信された「神木と撮休ナイト」の神木さん、池田さん、安達祐実さん 3人の対談の中で、この場面はアドリブでやっていると言っていました。 
マネージャー役の池田さんが!神木さんに撮休と告げる事だけが決まっていて、あとは自由に毎回言い方を変えているそうです。

急な休みなので何をするか困ってしまうこともあると思いますが、逆に思わず貰えた休みだからこそ嬉しい事もあるようです。それはマネージャーも一緒なのかもしれず、その辺のニュアンスを各話ごとに微妙に変える2人のやり取りは、その部分だけでも見ても十分楽しめます。


神木隆之介の魅力

子役時代から活躍されている神木さんですが、アニメ「君の名」では声優アワード「主演男優賞」を受賞。映画では「桐島、部活やめるってよ」の映画部部長役で大きな注目を集め、「屍人荘の殺人」で主役の葉村譲役、ドラマでは「コントが始まる」で菅田将暉さん、仲野大賀さんと高校生コントグループを演じるなど、その演技力は高く評価されています。
神木さんは役者として大きな賞を取るなどの派手な活躍はないですが、やさしいキャラクターのイメージのせいか、その演技を観ていて温かい気持ちにさせられ、とても癒されます。少しネクラなオタクっぽいイメージもありますが、YouTubeなどを観ているととても明るく人懐こい印象があります。役者ですからネガティブな役もいろいろと演じているのでしょうが、悪役はあまり観たことがありません。今後は、悪い神木さんも観てみたいと思います。「神木隆之介の撮休」ではそんな一面も観させてくれるのでしょうか?

第1・2話レビュー

■第1話:「はいっ、カット!」
出演:安達祐実

神木さんも安達さんも子役時代から長く俳優業を行っている二人。役者活動を長く続ける二人だからこそ抱く悩みがある。はいっ、カットシンドローム。休みにもかかわらず、映画の役作りのためにセリフの練習をしたり、小道具をショッピングセンターに買いに行ったり、そうした中で起こる恐怖の出来事。そこに、本物の安達祐実さんが現れて、さらに驚きの事件が連続する。なんといかにも、役者が陥りそうな恐ろしい現象。安達さんと神木さんの共演も初めてだったようですが、役者の悩みや恐怖が感じられそうな話でした。今なら、WOWOWのHPで無料公開していますので、ぜひ見てください。
https://www.wowow.co.jp/drama/original/satsukyu3/

■第2話:「嘘から出た何か」
 出演:成海璃子、藤原季節

第2話では、突然の撮休でピアノのレッスンに行く神木さん。役者さんは、休みの日でも仕事を忘れないのでしょうか。ゴロゴロとお酒をのんだり、お酒を飲んだり、デートをしたりということもあると思いますが、脚本家たちも、神木さんはきっと真面目な撮休を取っているに違いないと思っているのかもしれないです。
ピアノレッスンの講師は成海璃子さん。レッスンを受けていると高校時代に音楽教室で聞いた同級生の女子のピアノを思い出し、ピアノ講師からタイムリープを唆されるというお話です。せっかくの休みでもピアノの習い事を行い、そこで妄想の世界にはまっていく。これもいかにも神木さんにありそうな世界で、成海さんとの絡みがその妄想の世界を膨らませてくれます。
第3話以降もどんな撮休が描かれるか、悪くてだらしない神木さんが現れないか、楽しみです。

3話以降の出演者は?

■「第3話 捨てる神あれば」 MEGUMI、矢本悠馬
■「第4話 夢幻熊猫」 長澤樹
■「第5話 優しい人」 木竜麻生
■「第6話 ファン」 松重豊、大塚明夫、田中要次
■「第7話 友人の彼女」 萩原みのり、井之脇海、北村有起哉
■「最終話 遠くにいる友人」 仲野太賀、坂井真紀
■全話出演: 池田鉄洋(神木マネージャー祝崎役)

どの回も楽しみな共演者たちです。
個人的には、第6話の松重さんとの共演はちょっと異質な感じもするので、どうなるのか興味津々です。また、最終回の仲野さんとの共演は、「コントが始まる」で愉快なコントグループを演じていた二人ですので、どのような違う演技を見せるのか、とても気になります。
また、冒頭に書きましたように、マネージャー役の池田さんとのやり取りは、全話違ってくるでしょうから、ぞの違いも楽しみにしています。


ドラマ「神木隆之介の撮休」の面白さは?

やはり、いつも演技を高く評価され、多くのファンに愛されている神木さんがどのような休日を過ごしているか、その興味がいちばんですが、決して本当の神木さんの休日でもありません。それぞれの脚本家、監督が想像する神木さんの世界です。本物の神木さんの設定で、想像された撮休が描かれる、その本物の神木さんと想像の神木さんの世界が行ったり来たりすることが、大きな魅力です。ということをYouTubeで神木さんが語っていました。全話、ぜひ楽しみに観たいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました