実話に基づくイタリア人乗組員の恋と友情の物語、新春ドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」

年末年始のスペシャルドラマの中で一番気になる作品です。オリジナルの脚本で、新年にふさわしい前向きなテーマとユーモア性があり、出演者の実力、人気も高い。おそらく高い視聴率も予想されます。

そのような期待の高いドラマですが、「潜水艦カッペリーニ号」というものをそもそも知らない。実話に基づいた話のようですが、どのような話なのでしょうか?

また、主演の二宮和也さんや有村架純さんなど豪華な出演者がそろっていますが、物語の大事な出演者であるイタリア人はどのような方なのでしょうか?

ドラマを観る前にそうした情報を事前に確認しておきたいと思います。

ドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」放送日、出演者、内容

放送情報を確認しておきます。
■ドラマ名:潜水艦カッペリーニ号の冒険
■放送日時:2022年1月3日(月)21:00~23:30 フジテレビ系全国放送
■出演者・スタッフ
二宮和也: 速水洋平(大日本帝国海軍少佐)
有村架純: 速水早季子(洋平の妹)
ペッペ:  アベーレ(イタリア潜水艦「カッペリーニ号乗員」乗員。早季子に一目ぼれ)
ベリッシモ・フランチェスコ:シモーネ (イタリア潜水艦「カッペリーニ号乗員」乗員)
パオロ:  アンジェロ(イタリア潜水艦「カッペリーニ号乗員」乗員)
愛希れいか:鈴木早苗(早季子と同僚の小学校の先生、洋平が思いを寄せる)
音尾琢真: 尾上克郎(大日本帝国海軍大尉。洋平の部下)
今野浩喜: 阿部虎太 (大日本帝国海軍少佐。洋平と同期、ライバル)
堤 真一:  廣田 正 (大日本帝国海軍大佐。洋平の上官)
池上 彰: 案内人 
監 督:  馬場康夫(ホイチョイ・プロダクションズ)
■ストーリー
1943年、イタリアの潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ号が物資輸送のために日本に向かっていた。
潜水艦の出発時、イタリアは日本と同盟を組む枢軸国だったが、出航後、連合国側に寝返っていた。
乗組員のイタリア人・アベーレ(ペッペ)、シモーネ(ベリッシモ・フランチェスコ)、アンジェロ(パオロ)は、渡航中にまさかイタリアが日本の敵国になっているとは知らず、日本からの大歓迎を期待していたが、3人を待っていたのは鬼の形相をした速水洋平(二宮和也)だった。
速水は大日本海軍の超堅物少佐、イタリア人の軟派な国民性を毛嫌いしていた。しかも、アベーレが早季子に一目ぼれしてしまい速水の逆鱗に触れることに・・。

二宮和也主演ドラマ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」は実話か?

「潜水艦カッペリーニ号」の乗員と日本人との交流は実際にあったようです。
イタリアの潜水艦「コマンダンテ・カッペリーニ号 」は、1943年5月に、物資輸送業務のためイタリアを出港し、シンガポール経由で日本に入港しました。
アジアで仕入れた生ゴムや錫といった物資を積んだカッペリーニ号は、ヨーロッパへ向けて出港予定でしたが、出港を日本側によって妨げられ、9月にイタリアが降伏し同盟国でなくなったため、潜水艦は日本側に接収されました。
イタリアが第2次世界大戦の途中で連合国側に降伏したという事実も、潜水艦「コマンダンテ・カッペリーニ号」が日本に到着し敵国関係になってしまったという話も、ほとんどの日本人は知られていませんが、厳格な大日本海軍と陽気なイタリア潜水艦乗員との交流があったのも本当のようで、大変興味深い話です。その話に馬場監督が引き込まれ、今回のドラマ化となりました。この辺の話は、きっと池上彰さんが解説してくれることでしょう。

潜水艦の乗組員役のイタリア人はだれ?

イタリア人の主な潜水艦乗組員として3人が登場します。
どのような人か見てみましょう。
■アベーレ役:ペッペ
速水洋平少佐(二宮和也)の妹・早季子(有村架純)を一目ぼれをしてしまう恋多き、陽気なイタリア人乗員を演じます。
ペッペさんはこれまで演技未経験。職業は漫画家、モデルです。1992年12月生まれの29歳。もともと日本のアニメが好きだったため、6年前に来日して漫画家をこころざし、エッセー漫画「ミンゴ イタリア人がみんなモテると思うなよ 」をビッグコミックスピリッツで連載していました。また、2019年のフジテレビ「テラスハウス」のメンバーにも入っていました。
なかなかのイケメンで好青年ですので、やはり日本でもモテるのでしょう。
■シモーネ役: ベリッシモ・フランチェスコ
陽気なもう一人のイタリア人乗員はベリッシモ・フランチェスコさん。本業は料理研究家で、タレント、俳優も行っています。1979年ローマ生まれの、42歳。2001年に来日しました。フットサルや空手が特技です。
TBS「世界くらべてみたら」のレギュラー出演、TBS「世界・ふしぎ発見」にも準レギュラー解答者として出演しています。その他テレビ出演多数で、ドラマにも出演しています。
■アンジェロ役:パオロ
1986年ミラノ生まれの35歳です。タレントとして活躍しています。アニメ「北斗の拳」や日本のロックバンドにあこがれを抱いて、2014年に来日し移住しました。イタリアのミラノ音楽院でオペラ声楽を学び、2012年の声楽コンクールでフィガロの結婚の主役でオペラデビュー。イタリアおよびヨーロッパ、日本のオペラ、コンサートにソロとして多数出演しています。
2018年よりオペラの舞台演技を活かし、タレント活動を開始しました。
最近では、オダギリジョーが出演しているAirペイのシリ-ズCMで「じゃぁいいですぅ~」と演じる役で話題となっています。また、KAT-TUNの「世界一タメになる旅+」では、専属バトラー役として準レギュラー出演しています。
その他にも、テレビ、TVCM、映画、アニメなど多ジャンルで活躍しています。

ドラマの見どころ

このドラマの魅力は実話をもとにしたもので、第2次世界大戦中という大変な時代に、大日本帝国海軍と陽気なイタリア潜水艦乗員との間に交流があったこと、この事実を想像してみるだけで、とても不思議で何か温かい気持ちにさせてくれます。
日本人はわりと見知らぬ他人や外国人に親切にすることは、シャイなので馴染まない人間性に思われますが、ざっくばらんな性格のイタリア人がその垣根を取り払ったのかもしれません。そこに友情や恋などの感情が生まれ、人と人のコミュニケーションにつながったとすれば、戦争の時代にあっても変わらない国際関係の在り方を考えさせてくれるかもしれません。
二宮和也さん、有村架純さんという日本を代表する人気俳優と、ほぼ無名に近い3人のイタリア人たちとの間で、こうしたテーマがどのようにドラマになっていくのか、とてもワクワクしてきます。
また、昭和の第2次世界大戦中の時代を描く風景や、潜水艦などがどのような描かれるのかも興味津々です。悲惨な時代を背景にしていますが、馬場監督が通常の戦争ドラマとは異なるものを作ってくれるのではないかと期待しています。

まとめ

潜水艦カッペリーニ号の日本での交流は実話だった。
イタリア人乗員が大日本海軍軍人やその家族などと出会い、何を感じたか、友情が生まれたのか、日本人との恋はどうなっていたのか、早く観てみたい。
通常の戦争ものドラマとは違う視点で、戦争について考えさせてくれるエンターテイメントドラマと期待しています。

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