ドラマ「元彼の遺言状」の魅力、剣持麗子(綾瀬はるかさん)の本音で生きるカッコよさと食べっぷり(第1話)

第1話を観ました。
綾瀬はるかさんが想像通りに格好良かったですね。
東京駅丸の内駅前を赤いコートでさっそうと歩いて登場。閉まりかけたエレベーターを、自分のBAGを投げて止め、周りの人の冷たい視線も何のその。
焼き肉や中華、ステーキなどの食べっぷりの良さ。
「お金にならない仕事はしない主義よ!」と啖呵を切る姿など、綾瀬さんの剣持麗子役はまさにはまり役でした。
そんな「元彼の遺言状」第1話の魅力を振り返りたいと思います。

第1話のストーリー

第1話はこんな感じでした。
丸の内のトップクラスの弁護士事務所に勤める剣持麗子(綾瀬はるか)は、所長から強引な取引によるクライアントからの契約解除を理由として、ボーナスカットを言い渡された。
その処遇に憤慨して、ひとり焼肉で憂さ晴らし。飲み相手を求めて知り合いにメールを送ったところ、返ってきたのは大学時代の元彼・森川栄治(生田斗真)から。しかし、そのメールの中身は森川栄治の訃報だった。


そのうえ、まったく面識のないはずの篠田敬太郎(大泉洋)から、栄治のことで相談したいと連絡が入る。篠田は、栄治のサークルの先輩で栄治の別荘の管理をしていた。彼が栄治の死んだ姿を発見し、「全財産は僕を殺した犯人に相続させる」という栄治の奇妙な遺言状について話をしてきた。そして麗子に「代理人になって僕を犯人にして欲しい」と依頼。10億ぐらいの遺産と聞いて断った麗子だが、調べてみると150億もの遺産があることが分かり、すぐに態度を変えて篠田を犯人に仕立てることに同意した。


また、栄治の遺言状には「元カノにも特別なプレゼントをする」など不思議な遺言が続々とあり、麗子も大学時代に3ケ月付き合っていただけだが、元カノのリストに入っていた。その遺産相続管理をしていたのは、村山弁護士という人のよさそうな老弁護士。そして、麗子に贈られたプレゼントは、村山弁護士が栄治から任されていた「暮らしの法律事務所」という儲けにならなさそうなものだった。


その後、その法律事務所が荒らされ、栄治の遺言状が納められた金庫が盗まれてしまう。あわてて警察に電話をしていた村山は突然、中毒死してしまう。
連続殺人事件としての警察の捜査が始まり麗子に捜査協力を求めるが、麗子は犯人逮捕よりも150億の遺産相続を狙って活動を続けていく・・


栄治と村山は殺されたのか、犯人は誰なのか?また、麗子と篠田が栄治の兄富治と会った帰りに、車で襲われるが、その車を運転していたのは誰なのか?


小説の半分近くを第1話でスピード展開。展開が早すぎて、登場人物の整理や事実関係を追うのが忙しい印象となった。ツイッターなどでもそうした声が多く出ていたが、これは、原作小説とは違うストーリー、結末を考えているような気がする。原作では麗子たちが襲われる話はない。

今回のようなスピード展開であると原作を読んでいた方が分かりやいと思うが、ただ少しづつ原作とは変えてくるような印象があるので、今後の展開から目が離せなさそうだ。

綾瀬はるかさん演じる剣持麗子のカッコよさ

冒頭に書いたが、とにかく綾瀬はるかさん演じる剣持麗子のカッコがいい。
オープニングでの東京駅前をハイヒールでカツカツと歩く姿、傍若無人にエレベーターに乗り込む姿、企業弁護をする会議室シーンでの、相手方弁護士をやっつける姿。最初から剣持麗子の迫力が満開である。

弁護士ものドラマで人気が高いのは「リーガルハイ」だが、あの古美門研介(堺雅人)の「勝つためなら真実などどうでもよい」というキャラクターを強烈な女性弁護士に仕立てたような感じがする。


麗子も「お金にならない仕事はしない!」「犯人を突き止めるよりも150億円の遺産が大切」という本音の姿がとても正直で面白い。しかし、お金だけではない真実を見る姿もあるような、憎めない印象を与えてくれる。とにかく、今回のドラマは多くの魅力的なキャストが登場しますが、良くも悪くも剣持麗子を演じる綾瀬はるかさんの魅力にかかってきそうな気がします。


本音を言ってそのまま真っすぐに行動できる人ってあまりいませんよね。それがこの剣持麗子の魅力であり、痛快さを感じるところです。

綾瀬はるかさんの食べっぷりの良さ

今回のドラマは食事シーンが多く登場します。最近のドラマではとても珍しいのではないでしょうか?

その中でも特に綾瀬さんの食べっぷりのいいことが話題になっていますし、本人もたくさん食べるシーンがあってお腹一杯になるドラマ、と言っていたようです。また、大泉さんは綾瀬さんの撮影エピソードで、「彼女は撮影で食べるシーンがあるとわかっていても、その前に食事をしてきている」と言って笑わせていました。一流の女優の食欲はやはり一流なのかもしれません。
そんな、食事シーンを振り返ってみます。
■事務所の所長からボーナスカットを言い渡され、退職宣言をして一人焼肉のやけ食いをするシーン。その焼き肉を次々と平らげるさまはとても痛快でした。
【場所】浅草橋西口「日本焼肉党」
■中華レストランで、篠田と遺産相続についての打ち合わせ。
おいしそうな中華料理が出てくる店は、横浜中華街の「大珍楼」。
■森川家別荘で、篠田が作ってくれるディナーやランチなどもとてもおいしそうでした。リブステーキを上手に焼く篠田(大泉さんは、「水曜どうでしょう」の迷シェフぶりも有名ですね)。
■その篠田が焼いたステーキに文句をつける麗子。「この肉焼きすぎね。私はステーキはレアしか食べないのよ」「ワインはフルボディでないとダメ」。と身勝手な要求も麗子らしいです。
■駅そばを食べる麗子。「麗子ちゃんは海老天そばが]好きだね」と言って、篠田が麗子に海老天1匹をあげます。それをさも当然のようにおいしそうに食べる麗子。
【場所】劇中では浅間駅となっていますが、しなの鉄道「牟礼駅」でのロケです。
■また、麗子が食べる大学時代の学食の海老天そばはいつも3本。麗子は学食のおじさんが私のファンだからサービスしてくれていると思っていたが、栄治が店の人に頼んでいたというエピソードの回想シーンもありました。
【場所】実践女子大日野キャンパス。
■新幹線車中で食べる釜めしも麗子はおいしそうに食べていました。
釜めしを買ったシーンはしなの鉄道「軽井沢駅」。釜めしは「峠のかまめし」のようです。


今後のドラマの中でも、麗子の食べっぷりがとても気になります。本音を言って、仕事が出来るオンナは食事に対しても貪欲です!しかも美しいのが憎たらしいですね。

今後のドラマ展開の魅力について

原作小説を読んでいるので犯人は分かっているのですが、どうも展開が原作とは変えてくるような感じがします。小説の約半分を消化してしまい、怪しい人の様子も出てきているので、このままでは2~3話でドラマが終わってしまいます。
気になるのは生田斗真さんのひとり二役。何故、兄弟の役とは言え、わざわざ二役させる必要があったのか、一番気になるところです。また、篠田の事件へのかかわり方もどうなってくるのか?名シェフとしての展開に拍車がかかるのか?
また、左利きの栄治について何度か話題に出てきていたが、これが今回のミステリーにどう関わってくるのかも気になります。
そしてもちろん、剣持麗子を演じる綾瀬はるかさんのあざやかな活躍ぶりを毎回見たいですね。明快な推理力、けれんみのない歩き方、迫力ある啖呵、そして豪快な食べっぷり。麗子がいかに見事にこのミステリーを謎解いてくれるのか、今後の展開がとても楽しみです。

元彼の遺言状 - フジテレビ
元彼の遺言状 - オフィシャルサイト 2022年4月スタート 毎週月曜よる9時放送 主演:綾瀬はるか

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